私にとって50冊目の本がこの本です。おかげさまで3刷が決定しました。低学年版ではありますが,中・高学年はもちろんのこと,中学生でも使えるエクササイズが掲載してあります。皆様にただただ感謝だけでです。
ありがとうございます。
この1冊が確かな学級づくりを進める座標軸になる
6年前に刊行され、好評をいただいた本双書を現代の子どもたちの生き様に焦点をあわせ、効果的に学級づくりに活用できるエクササイズを新しく収集、紹介した。小学校低学年の教室で役立つ実践案を満載、先生方の期待に応えるものにしていただいた。
ジャンル:特別活動
刊行:2012年3月13日 2刷
対象:小学校
仕様:B5判 112頁
http://www.meijitosho.co.jp/detail/4-18-032517-7
はじめに
1章 学級づくりとエンカウンター ―本書のねらいと構成―
2章 エンカウンターで学級づくり12か月 フレッシュ版
はじめに
東日本大震災からの気づき
平成23年3月11日午後2時46分…東日本大震災。私たちは,この日を忘れることはできません。大きく長く続いた揺れと,その後も何度も繰り返し起こる余震。初めて経験する大津波の恐怖は,多くの人命を,多くの人々とのつながりを,私たちが過ごしてきた何気ない幸せを,一瞬にして飲み込み,崩し,奪っていったのです。1年経った今でも,至る所にその爪痕が残っています。私たちの心の中にも深い傷になっています。
自然災害の凄さだけではなく,原子力発電所の事故の影響は,今後何十年間続くかの予想もできません。先行きの見えない不安と,今後も何が起こるか分からない恐怖が私たちを包み込んでいます。
しかし,被災地に住む私は,その不安とは別に,今回の経験を次に生かして,よい学校を,よい地域を,よい人と人との絆を創ろうと歩みを止めずに動いています。私だけに限らず,津波の被害の大きかった地域に住む人々も「がんばっぺ東北!」を合い言葉に,復旧・復興に向けて一歩一歩歩み始めています。
本来なら意気消沈し,投げやりになってもよい状況かもしれません。悲しみや苦しみに打ちひしがれて途方に暮れているかもしれません。ひょっとすると,東北人気質の“頑張り屋”だからかもしれません。でも,なぜ次に向かって頑張ろうとする心のエネルギーが湧いてくるのでしょうか。
それは全国の方々からの物心両面に渡る支援や援助,特に,温かい励ましや激励,共に頑張ろうという“われわれ意識”のメッセージを,たくさん,継続的にもらっているからだと思います。
誰が言い出したか「チーム日本」。そんな心の繋がりが,われわれへの心のエネルギーになっています。
本書,「エンカウンターで学級づくり12か月フレッシュ版」は,そんな全国の皆様からいただいた心のエネルギーを,学級でも出し合い,笑顔いっぱいになる種にしようと提案したものです。全て実施して,各執筆者が使いやすいように,工夫を加えたものです。ぜひ活用し,心と心の絆を強めて欲しいと思います。
《やまかん・こんなことやってます》
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/cskill/?id=20130191
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