やまかん日記

小学校

授業力&学級統率力2013年7月号が発刊になりました。

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 授業力&学級統率力 2013年7月号が発刊になりました。
 今回の特集は,
  「叱る技術―心に響く“叱り方の原則”」です。
今回は原稿を依頼いただきました。テーマは次の通りです。

遅刻3回目の“この場面”どう叱るか=先行研究に学ぶ

カウンセリングでする叱り方技術八巻 寛治

興味のある方はぜひご一読ください。↓樋口さんの編集後記は,いつもながら読み応えがあります。


定価: 860円(税込)
刊行:2013年6月6日
対象:小・中
仕様:A5判 138頁


http://www.meijitosho.co.jp/detail/21040

遅刻3回目の“この場面”どう叱るか=先行研究に学ぶ

カウンセリングでする叱り方技術八巻 寛治

編集後記

「担任が不在の隣の教室。あまりにうるさいのでのぞいてみると、やんちゃ君が、足の悪い担任の歩行を面白おかしくまねて歩きまわり、教室の笑いをとっていた。この様子に頭に血がのぼり、思わず平手打ちをした。こういう差別を許してはいけない。また、こういうのは、言って聞かせる性質のものじゃない。悪いことと知りながら担任をからかいの対象にするなど、人間としてあってはならないことは、体に沁み込ませるほうがいい~」

10年ほど前にお聞きした、現場の先生のお話です。その後、その子はしっかりこのことを憶えていて、人権教育への反発心もかなり改善したということでした。

私は、この話をお聞きした時から、こういう時は、体罰反対が原理原則ではありますが、殴るのが効果的―と思ったのですが、最近、その根拠となる論説を読み、なるほどと思いました。

脳科学の篠原先生のお話に、こうあったからです。

「恐怖を感じると、脳の奥にある“扁桃体”が活動し、すくむなどの反応があらわれる。敵に襲われるなど命に関わるものは、一発で学習しないと生き残れないので、恐怖学習系は学習効果としては高い。しかし、恐怖学習は繰り返すとトラウマになりやすいので、何度も叱るのはよくない」と。

また、「“叱り方”研究会」の中嶋郁雄先生は、「“よく殴られたなあ”という話は出るが、何故殴られたのか、理由を言える人は少ない」とも。たしかに、叱られた記憶はあるけど、理由は何だったのか?という場合の方が多いように思いますが、先の事例のようなことでの体罰は理由もしっかり覚えているのではないかと思います。

このような場で、逆に見て見ぬふりをすれば、その教師への信頼はもとより、尊敬などほど遠い話となるのではないでしょうか。いざという時、進退をかけてでも、信念を貫く教師であってほしい―多分、多くの子どもが願っていることではないか―と思います。

もとより、体罰を容認しているわけではありませんし、叱るという行為は勿論、身体的なことに限っているわけではないことは言うまでもありません。本号は、叱るべき時に叱れるような気概とスキルをご紹介いただきたいと願いました。

(樋口雅子)