多賀一郎さんの新刊書「国語発問づくり10のルール」を読みました。下段の「はじめに」の一部抜粋からも分かるように,若手だけでなく,ベテランでも使えるように工夫しています。私はあまりしてきませんでしたが,学習会仲間や若手に購入してプレゼントします。ぜひ皆さんも一冊手に取ってみてください。
小学校国語科授業アシスト これであなたもマイスター!国語発問づくり10のルール
多賀 一郎 著
10のルールで国語発問づくりのマイスターになろう!
国語授業の成否は発問で決まるといっても過言ではない―では、どうすれば授業が成功する発問がつくれるのか?国語授業のプロフェッショナルである著者が、長年の経験から導き出した、発問づくり10のルールを大公開!これを読めば発問づくりはもう怖くない! 定価: 2,163円(税込)
ISBN:9784180938148
ジャンル:国語
刊行:2013年6月17日
仕様:B5判 132頁
「はじめに」の一部抜粋
<前略>
そしてもう一つは,全ての国語の学習で発問を考えてノートに書き,授業を行ってきたということです。その発問は,いろいろな本を参考にしたことは当たり前ですが,最終的に僕が考えてつくったものです。
このノートたちも僕の宝物です。
発問の本を書くにあたっては,このノートたちが大いに役立ちました。実際に書いて使った発問の意図や意義を,もう一度振り返って見直すことができました。
発問は生き物だと言われますが,僕は子どもの思考を想定し,教材を学び,どう子どもに伝えるのかと考えたとき,おのずから発問というものは定まってくるものだと考えています。
この本で取り上げた発問は,全て実際の授業で使われたものです。子どもたちの反応も含めて伝えられるのではないかと思っています。
本書で取り上げた教材の中には,現在使われていないものも入っていますが,その教材を知らなくても,他の教材で活用できるように,書き方を工夫したつもりです。
毎日,当たり前のように使っている発問にも,それぞれ教育的意味があります。教師が授業中に発する言葉は,全て子どもを育てて学力をつけることにつながるべきだと,僕は思っています。
<中略>それからこの本には,部分的にではありますが,授業のさまざまな形式を書きました。30年以上積み上げた僕の授業方法が,詰まっています。
僕は一つの指導法(たとえば,一読総合法や分析批評等)を追求してきた教師ではありません。常に目の前の子どもたちと自分のできることを頭において,そのときそのときにふさわしい授業法を選択してきました。ですから,この本には,いろいろな授業法が使われています。
この本を読まれた先生が,ご自分の発問というものを振り返り,授業を考え直すきっかけになってくだされば,幸いです。