授業力&学級統率力2013年10月号が発刊になりました。学力検査に関する特集です。
必読の一冊です。
特集 「学テ」が示す新学力像→授業研修の課題
http://www.meijitosho.co.jp/detail/21043
「学テ」=わがクラスの反応に思うこと長文に対する耐性がないと苦しい/
- 国語B問題に苦戦/
- 記述で鉛筆が止まる子どもたち/
- 教育界のビッグデータ「学テ」を活かす=私の提言
- どのような取り組みが有効かを探る契機に/
- 「何を知っているか」から「何ができるか」への授業デザインの転換に活かす/
- 問題と結果の両方を活用する/
- 全国学テを税金の無駄遣いにしないために/
- 「学テ」上位県と下位県:どこがどう違うのか
- 教師も勉強している/
- 問題への取り組み方の違い/
- この問は“愚問”or“良問”/
- 学テのための教育ではなく、学テを活かした教育改善を/
- 「学テ」が目ざす学力像を徹底分析する!
- 問題の質と量を考える/
- 問題の質と量を考える/
- 知識問題Aと活用問題Bの区分・線引きを考える/
- 知識問題Aと活用問題Bの区分・線引きを考える/
- 問題のわかりやすさを考える/
- 問題のわかりやすさを考える/
- 問題の知的面白さを考える/
- 問題の知的面白さを考える/
- 解答・指示の仕方を考える/
- 解答・指示の仕方を考える/
- 問題そのものが記憶に残るか?を考える/
- 問題そのものが記憶に残るか?を考える/
- 「学テA:知識問題」からみた授業診断―ここをチェック!
- 小学国語A問題からみた授業診断
学力調査問題に対応するには、「計画的」な教育が必要だ!/
- 資料を読む力を「~だから~」「~ならば~」でつける/
- 小学算数A問題からみた授業診断
授業中に練習問題をきちんとさせる/
- 各学年で受け持つべき基礎・基本を明確に/
- 中学国語A問題からみた授業診断
- 「型」の意味を読み取って解く力/
- 盲点・弱点を原点に~負担が少なく継続できる方法~/
- 中学数学A問題からみた授業診断
- 連続型テキストと非連続型テキストとの往復のある授業をする/
- [11]の(1)は超重要問題である!その重要度は、生徒の進路を左右するほどの高さである
- /
- 「学テB:活用問題」からみた授業診断―ここをチェック!
- 小学国語B問題からみた授業診断
実態から考える授業の改善を/
- 問題意識を喚起する課題を設定する/
- 小学算数B問題からみた授業診断
- 学力テストに対応できる授業を/
- 解釈力を鍛える教材化と解釈する活動の設定/
- 中学国語B問題からみた授業診断
- 「活用」問題の真の意味を捉える/
- 俳句の指導を例に挙げて/
- 中学数学B問題からみた授業診断
- 素直な良問ぞろい/
- 型に沿った説明の授業を行っているか/
- 「学テ」問題からみたわが校の「授業研修」の焦点
- 模擬授業を基幹に据える/
- 縮小しない問題用紙で自分で解くことから/
- 私の取り組み課題「生徒が何を知っているべきか」「不足する言語活動をどう補うか」
- /
- 「あたりまえの言葉かけ」と、「問い」の充実/
- 「学テ」問題からみた私の授業の補強点
- 言語技術教育が学力形成につながる/
- テキストと問題文を往復する/
- 速読・要約・討論の指導をする/
- 『型』を「与える」から「見つける」へ/
- 「学テ」からみた学力像とテスト問題づくりのヒント
- 小学国語の学力像とテスト問題づくり/
- 小学国語の学力像とテスト問題づくり/
- 小学算数の学力像とテスト問題づくり/
- 小学算数の学力像とテスト問題づくり/
- 中学国語の学力像とテスト問題づくり/
- 中学国語の学力像とテスト問題づくり/
- 中学数学の学力像とテスト問題づくり/
- 中学数学の学力像とテスト問題づくり/
- 小特集 “友だちができにくい子”サポートのABC
- 自尊感情を高める意図的関わり/
- 児童支援の発想を変えてみよう/
- “友だちができにくい子”には「ふれあい囲碁」を/
- 自己肯定感を育てる授業を通して/
- ミニレクリで笑顔のクラスと交流/
- クラスの中にその子の居場所をつくる/
- 集団で遊ぶ場を意図的につくる/
- ひとりぼっちの子を発見し、手を打ち続ける/
- わがクラスの表現活動 (第7回)
- 季節感を感じる教室環境をつくる/
- わがクラスの集団遊び&学級イベント (第7回)
- 学級イベントの盛り上がりは教師のイメージが規定する/
- わがクラスの“裏文化&マイブーム” (第7回)
- ハモリの快感/
- 表紙&目次の絵 (第7回)
- 「自転車に乗って」発想や構想の多様性を引き出す/
- 授業スクープハンター●時空を超えた矢、あなたの指導を射抜く (第1回)
子どもの考えをキャッチして切り返そう/ - 校長発:気になる教職員の言動は“ここ”―まわりをサポーターにする近道→伝授します (第1回)
- 「この学校…」に続く言葉は? 我が身意識を持つべし/
- 言語力育成時代!教科書の“言葉”=面白ウンチク話 (第1回)
- 数の表記=人魚は一人?鮨はなぜ1貫?/
- “学力テスト問題”分析と次年度への提言 (第1回)
- 「教師の結果責任」を問うシステム改革が必要だ/
- “デジタル”を味方にする使い方ヒント (第1回)
- 保護者との懇談会で感動を呼ぶスライドショー/
- 授業と学級づくり=できる教師の“今月の布石” (第7回)
- 小学1年生/体を使って漢字を覚える/
- 小学2年生/読書を多量にする子を育てるための布石/
- 小学3年生/焦りを見せないで、後れを早期に取り戻す工夫をする/
- 小学4年生/子どもを読書好きにさせるなら、所時物の原則を意識せよ/
- 小学5年生/2学期の評定はできているか/
- 小学6年生/学芸会の準備/
- 中学/音読指導で学級づくり/
- 中学/テストで高得点をとらせるコツは、小テストの継続と反復/
- 今月の学級行事・学校行事 リフレッシュ提案 (第7回)
- 小学校/楽しみをご褒美に位置づける/
- 中学校/大きなイベントを終えたら頑張りを讃えるパーティーを企画する/
- 授業づくりをこうマネジメントする (第7回)
- 学校全体で自律的学習者を育てる/
- ~10月の問題提起を読み解くために~
- 1 学校全体で自律的学習者を育てる/
- 2 責任とこだわりが「感動の場面」をつくる/
- 編集後記
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編集後記
去る4月25日、「平成25年度全国学力・学習状況調査」が実施されました。小中合わせて228万7千人の児童生徒が参加し、参加率は98・5%に及んだということです。調査対象は小学6年と中学3年、国語と算数・数学。出題範囲は前年までの内容を、「主として知識」がA問題、「主として活用」がB問題の2種類で出題。
国立教育政策研究所によると、
・知識問題は、身につけておかなければ後の学年の学習内容において不可欠であり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能などを中心とした出題
・活用問題は、知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し評価・改善する力などにかかわる内容を中心とした出題
―と説明されています。
確かに、問題内容は、かなりねらいがはっきりしていて、学力をひとつの概念でくくるような時代ではないという問題提起がより一層明確にされた―と思いました。
結果の平均正答率はこの8月下旬に公表予定だそうですが、国費を55億かけているので、情報公開をどのレベルまでにするか―など、今後に問われる問題も少なくないようです。まあ、これだけのビッグデータ、子どもの学力向上のために、さまざまな活用が期待されているわけですが、ネット上では、早くも、少人数学級との比較情報があったりして、今後の教育政策にも反映されることが期待されます。
ところで、本誌は、小中学校の現場を担っておいでの教師が読者対象でもあり、この問題をどう、今後の授業研究に活かしていくかが最も関心が寄せられるテーマだと思います。特に今回は、学力を〈習得と活用〉と、意識してとらえるという問題提起に焦点を当てるべく、特集のタイトルも、そういう願いを込めたもので発信しました。
(樋口雅子)